ハイキングや山歩きにいいシーズンになってきました。
しかし、野山以外には蚊やハチ以外にも気をつけたい虫がいます。
ブヨって虫をご存知でしょうか?ブユやブトともいわれるコバエ程度の小さな虫ですが
刺されると非常に痒くてたまらないという非常に厄介な昆虫です。
- ブヨに刺されるとどんな症状になるのか?
- 痒みがひどいときの対処方法は
- ブヨに刺されないための対策は
などなど山歩きやハイキングを楽しく行うために、
ブヨのいる注意したい場所や虫除けスプレーなどのブヨ対策、万が一ブヨに刺されたときの対処法について詳しくご紹介します。
正しい知識を持ってブヨに刺されないようにして山野での行楽を楽しみましょう。
ブヨに効く虫除けスプレー最強はランキングはこれ
まずは、ブヨに刺される前に虫除けスプレーを用意しましょう。ここでブヨ対策の虫除けスプレーは何でも良いのかというとそうではありません。ブヨには蚊などの虫除けスプレー 効かないのです。
そこで、ご紹介するのが虫除けスプレーランキングで『ブヨ虫除け最強』といわれているスプレーです。
フマキラー「スキンベープミスト プレミアム」
フマキラー 人体虫よけ”天使のスキンベープミストプレミアム200ml
有効成分〈ディート〉の濃度を30%まで高めた強力な虫よけスプレーです。
虫よけの効果が長時間持続します。
ミストタイプでスプレー 服や足や手の肌にかけて も大丈夫 です危険性はありません。
適用害虫:蚊、ノミ、トコジラミ、イエダニ、サシバエ、ツツガムシ、マダニ、ブヨ(ブユ)アブ
また、ブヨに効く虫除けとしてはハッカ油も有効です。
ブヨに刺されるとどうなる?
ブヨは刺されると激しい痒みが出ることで知られています。
ブヨに刺された時の症状の特徴
- 刺されてしばらくしてから激しい痒みがでる(痒みは蚊以上)
- アレルギー性の強い腫れやかゆみを起こす場合も
- 治るまで時間がかかる(1~2週間ほど)
ブヨの痒さは蚊に刺されたとき以上です。
ブヨに刺されるとその時は気が付かなくても半日~1日すると徐々に激しいかゆみと赤い腫れが現れます。
ブヨは蚊のように皮膚を刺して血を吸うのではなく、噛み切り、そこから血を吸います。その際にブヨの唾液腺から毒素が注入され、時間が経過すると広範囲に噛み跡が赤い出血点や内出血となり残ります。
ブヨはノコギリ状の口を持っていて人の皮膚を噛み切って流れ出た血をすすります。そのため蚊に比べてかゆみや腫れがひどいのが特徴です。痒みが治る期間も長く(1週間~2週間)、しこりが残ることがあります。

ブヨに刺された時の症状
刺されるとブユ刺咬症(ブユ刺症)を起こすことも
ブヨに刺されると激しい痒みや疼痛、発熱が続くブユ刺咬症、ブユ刺症と呼ばれる症状が起こることがあります。
また、ブユ刺咬症、ブユ刺症を起こすと体質によっては慢性痒疹を起こして完治まで非常に長い年月(数年)を要する場合があります。
ブヨに多く吸血された場合はその噛み跡から入った毒素で強いアレルギー反応が出ることも珍しくありません。
また、リンパ管炎やリンパ節炎を併発したり呼吸困難おこしたりなど重篤状態を起こすこともあるので早めに病院を受診するなど刺された場合は注意が必要です。
ブヨに刺されたときと蚊に刺されたときの違い
ブヨ | 蚊 | |
血の吸い方 | 皮膚を噛み切って血を吸う | 皮膚に針を刺して血を吸う |
痒みが出るまで | 噛まれてからしばらく経ってから。(半日~1日)時間が経ってどんどん痒みが強くなってくる | 刺されてすぐに痒くなる。時間の経過とともに痒みは収まってゆく |
痒み | 蚊よりも症状が重い 痒い期間が長い | 痒い期間は短い |
腫れなど | 赤い腫れや内出血、しこりが残ったり、色素沈着したりすることも | 腫れは比較的軽い |
リスク | ブユ刺咬症、ブユ刺症
リンパ管炎やリンパ節炎 呼吸困難 |
病原菌による感染症 |
ブヨとはどんな虫?

ヒトの血を吸うブヨ’(ブユ ブト)対策は
ブヨに刺されると非常に厄介なことがわかりましたが、そもそもブヨとはどんな虫なのでしょうか?蚊の仲間、ハチの仲間なのでしょうか?
は別名(ブユ・ブト)とも呼ばれ体長1~5mmで形はコバエに似ています。
形もコバエに似ての通り、ブヨは蚊の仲間ではなくハエ目(双翅目)カ亜目ブユ科に属します。
日本では60種ほど生息しており動物の血を吸うのは蚊と同じくメスだけです。
ブヨに刺されやすい場所や時期、時間帯は
厄介というか、非常に危険な虫ブヨですがどんなところに棲んでいるのでしょうか?
多くの種類ブヨは春から秋(3~10月)にかけて北海道~沖縄までの日本全国の水辺近くの草むらなどに発生します。水辺近くに発生する理由は幼虫が水中で生活するからです。
幼虫はきれいな水を好むため渓流沿いになどで多く発生します。
成虫になったブヨのメスは繁殖期(春~夏の終わり)に産卵のために吸血しします。
ブヨの飛ぶときの特徴は蚊のように甲高い羽音がないのが特徴で羽音を立てずに近づき動物や人の血を吸います。
そのため山歩きしていたら知らないあいだにブヨに刺されていたということはよくあることです。
ブヨに刺されるリスクの高い時期は春から夏の終わりにかけて、キャンプやハイキング、釣り、ゴルフ中、農作業中などに刺されることがあります。
またブヨは昼間よりも朝や夕方の時間帯に活発に活動するため
都会では一時期見られなくなったブヨですが、皮肉なことに水の浄化がすすみブヨの幼虫の生息できる環境に戻ってきたため都会でも水辺や池のある公園でもブヨの被害が報告されています。
ブヨに刺されたときの対処方法は何をすればよい
それでは野山でブヨに刺されたと気がついたときはどのような対処をすれば良いのでしょうか?
ブヨに刺された場合は以下の手順で対処します。
- 傷口を水で絞り洗いをする
- ステロイド系軟膏を塗る
- 症状が酷い場合は病院を受診する
傷口を水で絞り洗いをする
まず刺されたと気がついたときには患部を洗いアレルギーや重篤化の原因となるブヨの唾液を水で流すことです。水で洗うことで患部を冷やして腫れを防ぐ効果もあります。
このとき患部を絞り出すように洗うことがポイントですが、痒いからとかきむしるのはNGです。
野山では流水が使えないこともあるのでペットボトルの水などを使いましょう。
ステロイド系軟膏を塗る
市販のステロイド外用剤を使って炎症を抑えます。
自宅で治療する場合は、ステロイド成分を配合した市販の治療薬を使います。
刺された後のかゆみがひどいので、つい掻きむしりがちになりますが炎症が広がって細菌が入り化膿することもあるので絶対NGです。
このような場合にステロイド外用剤は有効です。
おすすめ「ステロイド系外用薬(抗ヒスタミン系軟膏)」
ハイキング前にブヨなどの虫刺され対策に予め購入しておくことをおすすします。
症状が酷い場合は病院を受診する
市販のステロイド外用剤を使用しても症状がひどい場合、数日しても改善しない場合は自己判断せずに、外科などの医療機関を受診しましょう。
ブヨに刺された場合
水で洗って噛まれた傷口から毒を抜く
傷口にステロイド外用薬を塗る
腫れがひどい、改善しない場合は早めに病院を受診
決して傷口を掻きむしったりしないことが大切
ブヨ対策 一般的な虫除けスプレーは効果なし!
ハイキングなどのブヨ対策はブヨ専用の虫除けスプレーを使います。
ハイキングやキャンプ、ゴルフなどでのブヨ対策としては虫除けスプレーが有効です。しかし蚊などに対応した一般的な虫除けスプレーはブヨには効果が薄いためブヨ専用の虫除けスプレーを使います。
ブヨの虫よけで最強は?
また、ハッカ油の水溶液もブヨを寄せ付けない効果がありハッカ油がおすすめです。ハッカ油はブヨやアブには効果的ですが ハチには効果がないので使用する場面を考えて使いましょう。
また、蚊取り線香は虫除けグッズとして有効です。「森林香」は最強の虫除けといわれている蚊取り線香です。キャンプではテントやタープの周りでたくと効果的ですが 火の取り扱いに注意しましょう。
山歩きのときのブヨ対策
ブヨは非常に小さく羽音もないため刺されないためにはブヨ専用の虫除けスプレーとともに肌の露出を極力しないことです。
ブヨがいそうな水辺のある野山やキャンプ場では
野営地などでは長袖長ズボン、靴下などで素肌の露出をおさえて刺されるリスクを減らしましょう。
ちなみにブヨは暗いところを好む性質があるため明るい白や黄色などの服には寄り付き
にくい修正がありますのでブヨがいそうな場所ではなるべくこのような色の服を着ると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか、ブヨに刺されるのと蚊に刺されるのでは対応が大違いなことがわかったと思います。
ブヨに刺されないためには
ブヨの性質を知る 棲んでいる場所 水辺のある野山 朝と夕方に活動
ブヨ用の虫よけスプレーを持参
刺された場合は
- 水で洗って噛まれた傷口から毒を抜く
- 傷口にステロイド外用薬を塗る
- 腫れがひどい、改善しない場合は早めに病院を受診
このような対策が必要です。
楽しいキャンプやハイキング前もってブヨの対策をして安全に楽しく過ごしましょう。