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二戸市折爪のヒメボタル2023見頃とアクセス・駐車場|岩手県二戸市

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二戸市折爪岳のほたる 岩手県二戸市福岡字織詰地内

二戸市折爪のヒメボタルについて

岩手県北の二戸市、軽米町、九戸村にまたがる標高852mの山、折爪岳。山は、「やませ」という湿潤な気候をもたらす風の影響で、豊富な湧水と落葉広葉樹の森を持っており、これが豊富なヒメボタルの生息地を形成しています。100万匹に及ぶヒメボタルの群れが、夏の夜の森を幻想的に照らし出します。折爪岳はヒメボタルの生息数が多く、岩手県、そして東北エリアでも大変珍しい観光地となっています。

折爪岳の特異な自然環境がヒメボタルの生息に適しており、ここでは折爪岳の山頂付近が「折爪岳のヒメボタル生息地」として、2018年4月に岩手県の天然記念物に指定されました。その自然環境の要素は大まかに三つに分けられます。「落葉広葉樹森」、「気候」、「陸産貝類」の豊富さです。

目次

岩手二戸市折爪のヒメボタルの情報2023

名称 二戸市折爪のヒメボタル
住所 岩手県二戸市折爪
見頃の時期/時間 6月中旬~7月上旬/日没後
ホタルの観賞エリア 折爪岳周辺の森林
ホタルの種類 ヒメボタル
匹数 年によるが、数万匹以上の大量発生が見られる
入園料 無料
アクセス/駐車場 車:二戸ICから約20分/現地に無料駐車場あり
問合先 二戸市観光協会

※観賞時間、匹数、アクセスに関しては年によって変動する可能性があります。そのため、最新情報については二戸市観光協会のウェブサイトまたは直接問い合わせを行ってください。

二戸市折爪のヒメボタルの見頃2023

折爪岳のヒメボタルは、例年7月10日~20日頃に発生が多くなります。大体19時30分頃から飛翔と発光が始まり、20時頃に多くなります。この時期、山全体では100万匹のヒメボタルが、互いに惹かれ合いながら光を放つ幻想的な風景が広がります。

ただし、2023年は7月5日(水)~7月12日(火)の19:30~21:00の間は交通規制が実施されます。その期間中に観賞を希望する方は、2日前までにホームページからの申し込みが必要となります。また、その期間以外でも観賞を希望する方は、早めにホームページからの予約をおすすめします。

二戸市折爪のヒメボタルの見どころ

ヒメボタルの見どころは、その大量発生する姿にあると言えるでしょう。

ヒメボタルが大量に発生する様子はまさに幻想的で、その光景はまるで自然が描くイルミネーションのようです。夏の夜に森全体を包むこの微細な光は、見る人を癒し、人々を魅了します。

山全体を包むこの光は、折爪岳のヒメボタルが繁殖するために一斉に飛び立つ姿です。ヒメボタルは飛行能力が乏しいため、短時間で最大限に魅力的なパートナーを見つける必要があります。そのため、一斉に飛び立つことで、自分の存在を知らせるとともに、相手を探すことが可能となります。

また、この大量発生は一年に一度だけのことで、それが折爪岳のヒメボタル観賞の大きな見どころとなっています。そして、それぞれのヒメボタルが光るタイミングは若干異なります。そのため、見る角度やタイミングによっては、まるで星空のように、あるいは流れ星のようにも見えることでしょう。これが、折爪岳のヒメボタル観賞が多くの人々に愛される理由の一つです。

このヒメボタルの大量発生を実際に見るためには、折爪岳のヒメボタル観賞の予約を早めに済ませることをおすすめします。観賞時期や観賞方法についての詳細は、折爪岳HPをご確認ください。

折爪岳のヒメボタルの生態・特徴

以下に、折爪岳で生息するヒメボタルの生態と特徴をまとめています。

分類: ヒメボタルは日本在来種で、学名はLuciola parvula Kiesenwetterであり、コウチュウ目ホタル科に属します。これは堅い上翅を特徴とするコウチュウ類の中で、柔らかい上翅や体を持つ点が特徴的なグループ(ホタル上科)です。

生息地: 折爪岳での生息数が多いのは、中腹600mから山頂にかけてであり、特に山頂周辺で最も多くなっています。

習性・特徴: ヒメボタルは陸生ホタルであり、生涯を陸上で過ごします。幼虫期は餌としてオカチョウジガイなどの陸産貝類やミミズなどを食べます。成虫には下記の特徴があります。

  • 小型で6~9mmほどである。東日本のものは西日本より大型で、両者には発光する時間帯や発光間隔に違いがある
  • 頭部が大きく、そのほとんどを複眼が占める。触角はやや短い
  • 頭部と腹部は黒色、前胸は淡赤褐色で黒紋を持つ個体が多いが、変異が大きい。黄白色の腹部後方が発光器で、オスは2節、メスは1節である
  • オスは活発に飛翔するが、メスは後翅が退化し飛翔できない。オスに比べてメスはずんぐりとした体型をしており、動きも鈍い

発光: ヒメボタルは生活史の全ステージを通じて発光します。幼虫や蛹の発光は微弱ですが、成虫のオスは強く発光し、フラッシュのように点滅するのが特徴です。メスの光はオスよりかなり暗く、発光して飛翔しているヒメボタルは全てオスです。発光は繁殖のために行っていますが、強い

光を受けると発光をやめてしまうため、人間による強い照明等が繁殖に影響を及ぼす可能性があります。

保全状況: ヒメボタルは優れた自然環境の指標とされ、岩手県レッドデータブックのDランクに位置付けられています。その存在は自然環境の健全性を示しており、その保全が求められています。

以上が、折爪岳で生息するヒメボタルの基本的な生態・特徴となります。特別な自然環境で生きるヒメボタルを見ることができる折爪岳は、私たちが自然を守りつづける大切さを教えてくれる場所です。

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