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2018年の夏の甲子園での高校野球全国大会は100回の記念大会を迎え、その記念の一環としてレジェンド始球式が行われています。
そのレジェンド始球式を行う1人として松山商業OBの井上明さんが8月21日に登場されます。この井上明さんは、三沢高校の太田幸司投手との世紀の投げ合いを制した正に記憶と記録に残る高校球児です。
本記事では井上明さんの甲子園での戦いを振り返り、その後の野球経歴や現在何をされているのか等をまとめて見たいと思います。
松山商業の井上明VS三沢高校の太田幸司の試合
松山商業 井上明投手
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松山商業高校の2年生の時に、同学年の中村哲投手との2本柱で、1068年に井上明さんは甲子園出場を果たしました。しかし、3回戦で惜しくも三重高に敗退してしまいました。
3年生となった翌1969年にも松山商業のエースとして夏の甲子園への連続出場をし、この大会でファンの心に深く刻まれる世紀の死闘を制したのです。
松山商業は順調に勝ち進み、準々決勝では静岡商業、準決勝では若狭高校を降し決勝に進出に駒を進めました。この決勝戦で対戦したのが、太田幸司投手を擁する三沢高校で、何と球史に残る2日間にわたる熱戦を演じる事となったのです。
三沢高校 太田幸司投手
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1日目は延長18回を松山商業の井上投手は投球数232球を1人で投げ抜き、同じく三沢高校のエース太田幸司も1人で262球を1人で投げ抜き、お互いに譲らず0-0で引き分け再試合と言う結果で終えたのです。
三沢高校の太田幸司は速球投手で、一方の松山商業の井上明投手は制球力を持ち味とし、タイプは異なるものの、いずれも相手チームを18回も完封したのです。この両チームの投手の素晴らしさは、深く記憶に残るものと言えます。
延長18回の引き分け再試合の最大のヤマ場は延長15回の裏ワンアウト満塁ノースリーからの攻防!!
その動画がこちら
翌日の再試合では井上投手は中村投手のリリーフを仰いだものの4-2で三沢高校を制し、松山商業が優勝を飾ったのです。この両高投手の壮絶な投げ合いは、球史に永遠に残るものです。
甲子園 レジェンド始球式
決勝はこのお二人 井上明さん 太田幸司さん
何と18回で 両軍9人野球
三沢 青森に深紅の優勝旗は
渡ったと誰もが思った
三沢高校vs松山商業 pic.twitter.com/3h53q32A1c
— ゆきちゃん (@marinamiries) 2018年8月5日
井上明さんの野球経歴
延長18回引き分け再試合となった愛媛県松山商業対青森県三沢高校
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高校卒業後に、太田浩二投手はプロ野球に入団しましたが、井上明投手の方は、明治大学に進学しました。明治大学では投手として、そしてキャプテンとして活躍し、1973年の東京六大学野球の秋季リーグでは優勝を果たしています。
東京六大学のリーグ戦では、通算41試合に登板し、11勝8敗で防御率2.33、55奪三振と言う戦績を残しています。大学卒業後は、社会人野球の三菱重工長崎に進みますが、やがて退団して朝日新聞に1975年に入社し、ここで野球選手としての活躍を終え、第2の人生を歩み始める事となったのです。
井上明さんの現在
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井上明さんは朝日新聞に入社して、大阪本社スポーツグループに所属し、高校野球を始め、各種のスポーツ取材を担当されてきました。
野球選手として現役を退いても、やはりスポーツや野球からは離れる事が出来なかったのでしょう。松山商業との死闘後、女性人気が沸騰した太田幸司投手の経歴と対比して、華やかさはないと言えますが、野球を愛し、高校野球を見守り続ける姿に、井上明さんの性格や心情を垣間見れる想いがします。
以上の様に、松山商業の井上明さんは、高校から大学、社会人野球で現役人生を終え、その後はスポーツ記者として高校野球の取材にも関係されてきました。
松山商業と三沢高校の死闘は記憶に深く刻まれるものですが、その主役とも言える井上明さんと太田幸司さんのその後はある意味対称的で、井上明さんは堅実な人生を歩んで来られたと言えるでしょう。
高校野球決勝のレジェンド始球式が、三沢高の太田幸司さんと松山商の井上明さんというのが泣かせる。
あの延長18回0-0で、翌日再試合の熱戦が蘇る😭。 pic.twitter.com/Y5u1u5hnF8— 20th century boy (@bolan_bowie) 2018年8月5日
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