「藤の花の花言葉とは」怖い？藤の花魔除けになるってホント？

藤の花は、その美しい見た目と華やかな香りで春の訪れを告げる代表的な花の一つとされています。しかし、その美しさだけではなく、古くから伝わる花言葉や、魔除けとしての力を持つと言われるなど、神秘的な面も持ち合わせています。本記事では、そんな藤の花の花言葉や、魔除けとしての効果、さらにはその特徴や種類まで詳しくご紹介していきます。藤の花をプレゼントに考えている方、藤の花に興味がある方はぜひ、この記事を参考にしてください。

藤の花言葉

花言葉とは、花に込められた想いやメッセージを表現したもので、特定の花に対していくつかの意味が割り当てられています。これは、19世紀のヴィクトリア時代のイギリスで広く受け入れられ、一般化したもので、その後世界中に広まりました。

藤の花もまた、その花言葉が持つ意味は「歓迎」「恋に酔う」「忠実な」「優しさ」「決して離れない」となっています。これらは一見すると女性らしい花言葉が多いように見えますが、その由来を詳しく見てみましょう。

例えば、「歓迎」は藤の花が咲く季節が春であり、新しい季節や新しい生命を迎え入れる象徴としているからです。また、「恋に酔う」や「忠実な」は藤の花が長く絡まり合う姿から恋愛感情や一途さを象徴しています。その他にも、「優しさ」はその優美な姿と香りから、「決して離れない」は強く絡み付く姿から取られています。

したがって、これらの花言葉は、藤の花の特徴やその姿から派生したものであり、これらの言葉が女性の優しさや穏やかさ、一途さなどを象徴するとも解釈できます。藤の花をプレゼントする際には、これらの花言葉を意識して選んでみると良いでしょう。

藤の花の花言葉に怖いものはある？

藤の花言葉は基本的には優雅で美しいものが多く、特に「怖い」ものは存在しません。しかし、「恋に酔う」や「決して離れない」といった恋愛を連想させる花言葉が一人歩きし、それを異性に向けた強迫観念や束縛と解釈する人もいるため、一部で怖いと感じる人も存在します。

しかし、花言葉の解釈は主観的な要素が大きく、必ずしも全ての人が同じように受け取るわけではありません。それぞれの花言葉が持つ意味や想いを理解し、自分自身が伝えたいメッセージを込めて藤の花を選ぶことが大切です。

藤の花の種類と花言葉

藤の花は日本を代表する春の花で、その豪華さと色鮮やかさから多くの人々を魅了します。特に、藤はその色と形によって種類が分けられ、それぞれ異なる花言葉を持っています。本記事では、藤の花の主要な5種類とその花言葉を紹介します。

ヤエフジ：神秘的な美しさ

ヤエフジは、丸みを帯びた花びらが特徴的な品種で、その名前の通り八重咲きとなることから「八重黒竜」とも呼ばれます。その見た目から「神秘的な美しさ」や「深遠なる思い」が花言葉とされています。また、足利パークのヤエフジは紫色が特に濃いと評判で、春の訪れを華やかに告げる存在となっています。

ノダナガフジ：長く連なる美

ノダナガフジは、長さ1-2mという極めて長い花序を持つ品種で、「九尺藤」とも呼ばれます。その長大さから「永遠の愛」「連綿と続く絆」が花言葉とされ、格式の高い庭先にもよく植えられています。

アカバナフジ：恋色の変化

アカバナフジは、つぼみが濃いピンク色で、花が開くと徐々に赤に変化する特徴があります。そのため「桃色藤」とも呼ばれ、花言葉は「燃え上がる恋心」「切ない恋」です。

紫の藤の花言葉

ヤエフジ、ノダナガフジ、アカバナフジともに紫色を帯びた藤の花は、「君の愛に酔う」という花言葉があります。これは紫色がロマンチックな印象を与えるためで、愛する人に対する深い情緒を表しています。

シロバナフジ：清潔な美しさ

シロバナフジは白い花が特徴で、大きく育つ花序が美しい景観を作り出します。その清潔感から「清らかな心」「純真無垢」が花言葉

とされています。また、山陰地方では多く自生しており、その白い花は春の訪れを静かに、そして力強く告げています。

アケボノフジ：明るい希望

アケボノフジは翼弁の先に口紅を塗ったような花色が特徴的な品種で、桃色のつぼみから白い花が咲く美しい過程は、多くのガーデニング愛好家や花愛好家の心をつかみます。その変化する色から「新しい始まり」「明るい未来」が花言葉とされています。

白い藤の花言葉

シロバナフジやアケボノフジなど、白い藤の花には「可憐」「懐かしい思い出」が花言葉とされています。これは白色が純真さや清潔さを象徴する色とされることに由来しており、白い藤の花はその色合いから洗練された美しさを放っています。

藤の花は色ごとに異なる花言葉を持っています。白藤の花言葉は「無邪気」や「清らかさ」を表す一方で、紫藤の花言葉は「恋の痛み」や「君を待つ」を象徴します
。このように、花言葉は色により微妙に異なる意味を持つため、特定の色の藤の花を贈る際はその花言葉も考慮に入れると良いでしょう。

藤の花は魔除けになる

藤の花は、その美しさだけでなく、古くから多くの伝承や信仰の中で重要な役割を果たしてきました。とりわけ、「魔除け」の効果があるとされるこの花は、人々に安心感をもたらし、邪気を払う力があると信じられてきました。

鬼滅の刃での藤の花の描写

近年では、人気アニメ「鬼滅の刃」で藤の花が登場しました。このアニメでは藤の花は鬼を退散させる強力な魔除けとして描かれています。その美しい紫色の花弁と、花びらから溢れ出る深い香りが鬼を遠ざけ、主人公たちを守る象徴となっています。

縁起の良い「藤」の文字

藤の花の名前は「不死」とも読むことができます。これは、藤が長寿であると同時に、人々に幸運と繁栄をもたらすという信念から来ています。このため、藤の花は縁起が良いとされ、多くの人々に愛されてきました。

しかし、一方で「不治の病」を連想させることから、病気の人への贈り物には適さないとされています。

庭に藤の花を植えることについて

また、藤の花はその美しさと魔除けの効果により、庭への植え付けを考える人も多いでしょう。しかし、その際には、藤の花が強い生命力を持つことや、育て方の難しさについて知っておくことが重要です。詳しくはこちらのリンクからご覧ください。⇒藤の花庭に植えてはいけない

このように、藤の花は魔除けとしての効果だけでなく、その美しさや花言葉により、人々から広く愛されています。今回ご紹介した情報が、あなたの藤の花への理解を深める一助となれば幸いです。

注意！藤の花には毒がある？

美しい花を咲かせる藤の花ですが、その美しさに惹かれて無闇に触ったり、食べたりするのは避けるべきです。なぜなら、藤の花はマメ科植物で、その一部には人体にとって有害となる毒素が含まれているからです。

藤の花に含まれる毒素「レクチン」

藤の花には、「レクチン」という毒素が含まれています。このレクチンは、大量に摂取すると吐き気や嘔吐、めまい、下痢などの中毒症状を引き起こす可能性があります。藤の花を食用として楽しむ際は、十分に加熱し、毒素を無力化することが重要です。

藤の花に含まれるその他の毒素

また、藤の樹皮や雌しべには「ウイスタリン」、種にはアルカロイドの一種である「シスチン」も含まれています。これらも人体に対する毒性があるため、注意が必要です。

藤の花を贈る際の注意点

贈り物として藤を選ぶ際も、受け取る人が直接手で触れないよう、注意事項を一言添えてから贈ることをお勧めします。また、小さなお子さんがいる家庭へは、藤の花を贈ること自体を避けることも検討すべきでしょう。

このように、藤の花には美しさだけでなく、人体にとって有害な毒素も含まれています。その美しい外見に惑わされず、適切な取り扱いと知識を持つことが大切です。

まとめ

この記事では、藤の花の花言葉と魔除けの効果、さらに注意が必要な毒性について詳しく説明しました。

藤の花言葉は、主に「歓迎」「恋に酔う」「忠実な」「優しさ」「決して離れない」といった意味があり、女性らしいやさしさや穏やかさを象徴しています。ただし、「恋に酔う」や「決して離れない」といった恋愛を連想させる花言葉から、一部では恐怖を感じる人もいます。

また、藤の花には多くの種類があり、その花言葉もそれぞれ異なります。ヤエフジやノダナガフジ、アカバナフジなどの紫の藤の花言葉は「君の愛に酔う」、シロバナフジやアケボノフジの白い藤の花言葉は「可憐」「懐かしい思い出」となります。

魔除けの効果としては、アニメ「鬼滅の刃」で描かれるように、鬼が嫌う花とされています。また、藤の香りには幸運をもたらすという言い伝えもあり、縁起が良いとされています。ただし、「不治の病」を連想させるなどのネガティブなイメージもあるため、病気の人への贈り物には不向きです。

最後に、藤の花にはレクチン、ウイスタリン、シスチンといった毒性が含まれています。食用とする場合や、直接触れる場合は注意が必要です。

以上の情報を頭に入れて、藤の花と上手に付き合い、その美しさを最大限に楽しんでください。