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マダニの感染症対策に有効か!!天敵のオオヤドリカニムシの生態を知る
怖い感染症「重症熱性血小板減少症候群」を媒介するマダニの天敵が発見されたとのニュースです。
マダニの天敵、オオヤドリカニムシ(画像)とはどんな虫なのでしょうか?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00010003-agrinews-soci森林総合研究所は5日、人の感染症の原因となるマダニを捕食する天敵生物を発見したと発表した。天敵は、野生のネズミなどと共生しているオオヤドリカニムシで、マダニをはさみで捕まえ、体液を吸って殺す。山間部の農地や果樹園で同天敵がいればマダニの感染症被害を少なくできる可能性があるとみて、生息しやすい環境を調べる。
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怖いマダニ「重症熱性血小板減少症候群」とは
野外活動に最適な初夏の季節ですが、登山やキャンプ、ハイキング、そしてゴルフ、そして家庭菜園まで野外活動にマダニの恐怖がついてまわる季節となりました。
草むらに普通に生息するマダニを媒介した感染症「重症熱性血小板減少症候群」が、日本国内でも発生しています。
この、「重症熱性血小板減少症候群」は
2011年に新しい感染症として中国において報告された病気で病原体は、SFTSウイルスをもつマダニに噛まれた場合発生することがわかりました。
この感染症は初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状という症状が見られ、重症化し、死亡することがあります。
「重症熱性血小板減少症候群」致死率50%+
「重症熱性血小板減少症候群」致死率が高い“殺人感染症”で致死率は50%以上です。
全てのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありませんが、2011年以降、日本国内でもマダニを介して「重症熱性血小板減少症候群」感染し死亡した例が報告されています。
マダニの吸血は痛みを伴わない恐怖
野外で活動する場合、マダニの被害は数多くあります。
マダニはヒトや動物の皮膚にしっかりと口器を突き刺し、数日から、長いものは10日間以上
吸血を続ける性質を持っていいます。
怖いのは、マダニに吸血されても痛みを伴わず長期吸血されていることです。
その間にマダニの持つウィルスが人体に感染します。
マダニに噛まれた場合の対処は
そして更に怖いのが
吸血中のマダニに気が付いた際の対処の誤りです。
マダニを無理に引き抜こうとするとちぎれたマダニの体の一部が皮膚内に食い込んで残ってしまいます。
最悪はマダニを潰してしまうと、マダニの体の体液を逆流させて保有するウィルスを人体に注入してしまいます。
なので、マダニの吸血に気がついたときは
医療機関(皮膚科など)で処置(マダニの除去、洗浄など)してもらうことが懸命です。
また咬まれた後、数週間程度体の調子に気をつけ、発熱等の症状があれば医療機関で診察を受けるほうがいいと思います。
SFTSウイルスを持っているマダニは全個体の10%以下と考えらていますが
やはり、野外活動においてマダニの脅威は残ります。
しかし、今まで天敵らしい天敵がいなかったマダニの天敵が発見されたというニュースが入りました。
マダニ感染症対策 天敵生物オオヤドリカニムシ(画像)とは
森林総合研究所によって
マダニの天敵として発見されたのがオオヤドリカニムシという生物です。
オオヤドリカニムシという生物はカニムシという種族の一種で体長約5ミリ程度。
形はサソリに似ていますね。
ネズミなど小型動物の巣に住んでしてネズミに付着しているそうです。
この、オオヤドリカニムシは
マダニの幼虫や成虫(同4ミリ)を食べることが分かったそうなんです。
捕食率は、幼虫が100%で、成虫が約80%。体長がほぼ同じマダニ成虫でも捕食する。
森林総合研究所はオオヤドリカニムシの「生息しやすい環境を明らかにすれば、農家の方の農作業などでのマダニ被害の心配を減らせる」としてオオヤドリカニムシ野外の生態を詳しく調べる活動を実施しているそうです。