アサガオの花言葉は怖い？白や青の朝顔の色別の花言葉の違いとは？

夏の風物詩といえば、豊富な色彩を誇る朝顔の花々が思い浮かびます。日本の小学校では、夏休みの理科の宿題として朝顔を育てることもありますね。一見、素朴で身近な存在の朝顔ですが、実は花の色ごとで異なる花言葉を持つのをご存じでしょうか？さらに、朝顔の花言葉には、一部に怖い意味も含まれているという噂も…。今回は、そんな朝顔の花言葉について深堀りしていきましょう。

アサガオの名前の由来は？

朝顔の名前は、その生活習性に由来しています。”朝顔”という名前は直訳すると「朝に顔を出す」という意味があり、これは朝顔の開花習性を表しています。具体的には、早朝に花が開き、日が高くなると共に花が閉じてしまう、という特性からこの名前が付けられました。

その一方で、「朝顔」は多くの品種や変種を持つ大きな属で、そのすべてがこの特性を持っているわけではありません。例えば、ヨルガオ（夜顔）と呼ばれる品種は、その名の通り夜に花を開くことで知られています。

また、”朝顔”という言葉自体は、平安時代の和歌にも見ることができ、日本人と朝顔との関わりは古くから続いています。この言葉が古くから使われていることからも、朝顔が日本の風景や文化に深く組み込まれていることが伺えます。

アサガオと日本人

朝顔の原産地は、主に南アメリカや中央アメリカとされています。古代から存在していたとされる朝顔は、その美しい花を咲かせる姿から人々に愛され、世界各地に広まりました。

日本への朝顔の伝来は正確な年代ははっきりとは分かっていませんが、平安時代の文献に登場することから少なくともそれ以前には既に伝来していたと考えられています。

そして、江戸時代になると、朝顔の品種改良が進み、さまざまな色や形の朝顔が作り出されました。これは当時の庶民の間で盛んだった園芸ブームとも関連しており、朝顔は風呂敷や浮世絵などのモチーフとしても頻繁に描かれるようになりました。こうして朝顔は日本の文化と深く結びついていくこととなり、今日に至っています。

朝顔は英語で何という？意味は

朝顔は英語で”Morning Glory”と呼ばれます。”Morning Glory”という名前は、”morning”（朝）と”glory”（栄光、輝き）を組み合わせたもので、夜が明けると同時に開花し、その美しい花を咲かせる様子を指します。

“Glory”には、「美しい」、「素晴らしい」、「光輝く」といった意味があり、朝顔が夜明けと共にその美しさを全開にする様子を表現しています。

アサガオの花言葉

アサガオの花言葉はその花の特性と密接に関わっており、非常に多面的な意味を持っています。その花言葉は、一般的には「絶え間ない愛」や「固い絆」、「恋の始まり」などとされていますが、その背景には朝顔の生態が大きく影響しています。

朝顔は一日花と呼ばれることもあり、つまりそれは一日で開花し、散ってしまうという性質を持っています。この一見悲しい性質が、「絶え間ない愛」や「固い絆」という花言葉につながっています。それは朝顔が毎日新たに花を咲かせ、その生命力を絶やすことなく示し続けるからです。

「恋の始まり」の花言葉は、毎朝新しい花を咲かせる朝顔の姿から来ています。まるで新しい恋が始まるように、新しい花が開く瞬間は希望に満ちています。これらの花言葉は、朝顔の一日限りの生命と新たな始まりの繰り返しを美しく描き出しています。

さらに、「別離」や「過ぎ去った恋」といった少し切ない花言葉もあります。これもまた、朝顔の一日で散ってしまう特性から来ていると言えます。短い時間で咲き誇り、散ってしまうその姿は、愛情が一瞬にして過ぎ去ってしまうことを象徴しているとも解釈できます。

アサガオの色別の花言葉

朝顔の魅力は、その色による多種多様な花言葉によります。同じ朝顔でも色によってその象徴する意味や感情は大きく変わるため、その色別の花言葉を理解することは、花の贈り物や庭作りに役立つ知識となります。

白いアサガオ

白は純粋さや清らかさ、無垢を象徴する色であり、白い朝顔もそれらの意味を持つ花言葉を持ちます。具体的には、「純愛」や「清純」、「無邪気」などが主となります。新しい一日の始まりと共に白い朝顔が咲き誇る姿は、朝の新鮮な空気と相まって、清々しい気持ちを運んでくれます。

青いアサガオ

青色は「信頼」や「誠実」、「安定」を象徴します。青い朝顔は、その深い色合いからこれらの花言葉を持つとされ、特に「信頼」や「誠実」の象徴として人気です。さらに、「永遠の愛」を表現する花言葉も持つため、深い愛情を表現したいときにはぴったりの花と言えるでしょう。

紫のアサガオ

紫の朝顔はその神秘的な色合いから「誇り」や「気品」、「知性」を象徴します。また、「美しさ」や「高貴」などの花言葉もあり、それ自体がまるで貴族のような風格を放っています。この紫色の朝顔は、特別な存在を示す象徴としても用いられます。

ピンクの朝顔

ピンクの朝顔は、その華やかな色から「初恋」や「純真な心」を象徴するとされています。また、「恥じらい」や「可憐」、「愛情」などの花言葉もあり、恋する乙女のような可愛らしさと柔らかさを感じさせます。

赤のアサガオ

赤色は「熱情」や「情熱的な愛」、「勇敢」などを象徴し、赤の朝顔も

これらの花言葉を持ちます。赤い朝顔の強烈な色彩は、その熱情や勇気を強く連想させ、見る者を引きつけます。また、「活力」や「勇敢」などの花言葉も持ち、エネルギッシュで前向きな雰囲気を醸し出します。恋愛の熱情や人生の活力を表現したいときには、赤い朝顔がぴったりの花と言えるでしょう。

これらの各色の朝顔は、それぞれが持つ花言葉により、独自の魅力とメッセージを持ちます。贈り物や庭作りをする際には、その色ごとの花言葉を考慮に入れることで、より一層意味深い表現が可能になるでしょう。

アサガオの花言葉には怖い意味もある？

「花言葉」と言えば、美しい意味合いやポジティブなメッセージが多い印象を持つかもしれません。しかし、花言葉はそれぞれの花の性質や姿、歴史などから様々な感情や事象を表現するため、必ずしも明るい意味ばかりではありません。

朝顔もその例外ではなく、「過ぎ去った愛」や「一方的な愛」、「はかない恋」などといった、少し切なく、あるいは怖いと感じられる花言葉を持つことがあります。これらは朝顔が一日で花を咲かせ散らす性質から来ているとも言え、一見美しい朝顔が持つ哀愁や切なさを表しています。

また、一部では朝顔の花言葉に「固い絆を断つ」という意味があるとされており、これもまた「怖い」花言葉と捉えられることもあります。

しかしながら、これらの花言葉も朝顔の一面であり、美しさや生命力と共に、朝顔の魅力の一つとも言えるでしょう。一日で花を咲かせ散らす朝顔の姿は、人間の生命や愛情のはかなさを繊細に表現し、それが人々に深い感情を喚起するのです。

まとめ：朝顔の花言葉

朝顔はその豊富な色彩と花言葉により、さまざまな感情を表現することができます。一部には切ない、怖いとも取れる花言葉も含まれていますが、それは朝顔の持つ多面性を示しています。純粋な白、信頼の青、誇り高い紫、可憐なピンク、情熱的な赤と、あなたの感情やメッセージを伝えるのに最適な色の朝顔を選んでみてはいかがでしょうか。