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『最後の晩餐』裏切り者ユダはどれ?ダ・ビンチが描いた位置と理由

最後の晩餐 レオナルド・ダ・ビンチ ユダはどれユダの位置と場所

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『最後の晩餐』裏切り者ユダはどれ?レオナルド・ダ・ビンチ ユダの位置と場所 表現の違い|美の巨人たち回顧録

最後の晩餐 ユダはどれ?ユダの位置と場所 そして各画家が描いたユダの表現の違いが面白い。

「レオナルド・ダ・ビンチ」 「ティントレット」「ルーベンス」が描いた『最後の晩餐』
最後の晩餐 意味と謎 裏切り者ユダの描き方から見える三者三様のユダに対するメッセージの比較をしてみました。

ダ・ビンチ 最後の晩餐の謎 比較 ユダ ティントレットとルーベンス

ダ・ビンチ 最後の晩餐の謎 比較 ユダ ティントレットとルーベンス

<追記 2018/09/02 Rev11>

天才レオナルドがとらえた聖書の最も劇的な瞬間「汝らのうち一人、我を売らん」その一瞬のドラマを演出するために用いられた独自の表現とは?

最後の晩餐繊維1495年~1498年
420×910cm壁画テンペラ
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院食堂
イタリアミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロの命で制作された壁画です。

顔料を油で溶くテンペラ技法が採用されたため絵の具が壁に染み込まず、剥落の原因となりました。

目次

最後の晩餐 裏切り者ユダの位置(場所)はどれ

「汝らのうち一人、我を売らん」

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は旧約聖書の「イエス・キリストの最後の晩餐」というシーンで最も緊迫した一瞬をみごとな構図として描いた作品です。

イエス・キリストは、自分が受ける十字架の意味を説明し、弟子たちと自分との関係を強調するために、最後の夕食を開いたとされています。

このシーンはヨハネによる福音書13章21節にあるシーンで、キリストは12人の弟子の中で自分(キリスト)を裏切る者がいると語ります。

ユダの位置(場所)は最後の晩餐 どれになるのでしょうか?

こちらがキリストを中心において

最後の晩餐の左側です。

最後の晩餐 ユダの位置(場所)はどれ

最後の晩餐 ユダの位置(場所)はどれ

ユダの位置は「最後の晩餐」緊張感の象徴

レオナルド・ダ・ビンチがとった今までにない「最後の晩餐」の構図

その中でユダの位置に注目

レオナルドはキリストの両側に3人ひと組の使徒たちを2組ずつ配し裏切り者が存在するという衝撃が左右に波及していく様を描写しました。裏切り者のユダが判明した後の情景を描いた従来の「最後の晩餐」に対し、その直前の緊張感をみなぎる瞬間を捉えた構図を作り上げたのです。

最後の晩餐の技法は、遠近法の焦点にキリストを置き、「驚き。この事実に動揺する使徒たち」を諦観の境地にあるキリストの静かな姿を対比させています。

そして、裏切りがバレて振り向くユダの位置と構図は、物語の緊張感と悲劇性を高めたのです。

また、この完璧な遠近法構図には修道院の食堂という現実の空間と画面等を連続させ観る者に臨場感を体感させるという効果もありました。

しかし、この技法はテンペラ技法で描かれていたため、完成間もなく剥落し恥剥落が始まったのです。
そして、劣悪な環境や度重なる無定見な修復、戦火などの被害を受けてきましたが、近年の修復技術によって全面剥落の危機を逃れることができたのです。

最後の晩餐の構図に見る裏切り者ユダ

最後の晩餐の構図に見るユダ

最後の晩餐の構図に見るユダ

中心のキリスト

そしてキリストの左がヨハネ

映画『ダ・ヴィンチ・コード』ではヨハネはマグダラのマリアとされた人物です。なるほど女性に見えます。

そしてヨハネに耳打ちするペテロ

ペテロの前で顔を

ヨハネのほうに向けているのが

ユダです。

裏切り者ユダの位置も斬新な構図で描かれており、この絵は、彼の代表作の一つとされ、多くの人々によって美術史上最も有名な絵画の一つとされています。

最後の晩餐に見られる

  • 最後の晩餐 ユダ 位置
  • 最後の晩餐 ユダ どれ
  • 最後の晩餐 ユダ 場所

レオナルド・ダ・ビンチの『最後の晩餐』で描かれるユダは

イエスを裏切った代償としての

銀貨30枚が入った金入れの袋を持っているとされています。

しかし、不思議な絵です。

銀貨の入った袋を持つユダ

銀貨の入った袋を持つユダと「手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る」

聖書には「手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る」とありますが

イエスを裏切り、イエスを引き渡した後で銀貨を受け取ることになっていた

ユダがここで銀貨を持っているのでしょうか?

レオナルドダヴィンチの最後の晩餐。何を意味しているのでしょうか?謎は深まるばかりですね。

レオナルド・ダ・ビンチの『最後の晩餐』

レオナルド・ダ・ビンチの『最後の晩餐』

レオナルド・ダ・ビンチの『最後の晩餐』

 

最後の晩餐といえば、まず レオナルド ダヴィンチ

イエス・キリストと12人の使徒による『最後の晩餐』はルネッサンス期の

天才画家レオナルド・ダ・ビンチの代表作です。

1482年頃 レオナルドはフィレンツェをあとにミラノへと向かいます。
そしてミラノ行ルドヴィコ・イル・モーロの庇護のもと数々の名画を制作してゆくことになります。

その一つがサンタマリアデレグラッツィエ聖堂の食堂を飾る壁画「最後の晩餐」です。

キリストが、磔(はりつけ)の刑に処される日の前夜12人の使徒を集めて行った最後の晩餐は
それまでも多くの画家に描かれてきた主題でした。

しかしレオナルドは聖人を入念に研究し、これまでにない最後の晩餐会を完成させたのです。

聖書の最も劇的な瞬間を切り取ったレオナルドダ・ヴィンチの傑作

聖書の最も劇的な瞬間

聖書の最も劇的な瞬間

 

レオナルド・ダ・ヴィンチが切り取ったのはこの伝説の最も劇的な瞬間でした。

キリストのいう「汝らのうちの1人はわれを売らん」

言葉がキリストの口から放たれたその一瞬でした。

この絵は、イタリアのミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の

食堂の壁画として描かれたもので

1977年から1999年5月28日にかけて大規模な修復作業が行われました。

『最後の晩餐』は、キリスト教の聖書に登場するイエス・キリストの最後の晩餐の情景を描いていて、

12弟子の中の一人が私を裏切る、とキリストが予言した時の情景です。

その裏切り者が「ユダ」なのです。

最後の晩餐 意味

「最後の晩餐」とは

イエス・キリストの処刑前夜に、使徒12人と食卓を囲む様子が描かれた作品です。

作品自体はルドヴィコ・スフォルツァの教会と修道院の改修工事の一部としてダヴィンチのパトロンであったミラノ公爵の命を受けたダヴィンチが3年間で完成させました。

イエス・キリストの処刑前夜の食事を描く最後の晩餐 意味しているものは何なのでしょうか?

パンとぶどう酒を民衆に与えるキリスト教の儀式の始まり

最後の晩餐の場においてイエスは弟子の1人が裏切りをおこすことを予言します。 

その言葉に弟子たちに動揺が広がった場面がダヴィンチの描いたシーンなのです。

 そしてさらにイエスは、裏切り者について「わたしがパン切れをワインに浸して与える者です」と答えます。

まさに、ユダはこの時点でイエス・キリストが取ろうとしているパンと同じものに手を伸ばしています。

イエスは自分を裏切ったものがユダであることを知っていたのです。

そして、晩餐の席でユダにこう言います

「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい。」

翌日、イエスは十字架に縛られ、処刑されますが、ユダを咎めることはしませんでした。

キリストはパンを「自分の体」、葡萄酒を「自分の血」として多くの人のために流す契約の血であると宣言し、弟子たちに与えたと言われています。

このことに由来してキリスト教の聖餐式はパンとぶどう酒を民衆に与える儀式が始まったとされています。

最後の晩餐 裏切り者 何をした

ユダといえば「”裏切り者”」とされています。

ユダが裏切り者と言われている理由は

イエス・キリストに選ばれた”十二使徒”の一人でありながらイエスをお金のためにローマの役人に売り渡したことです。

最後の晩餐に描かれているシーンで

キリストはユダにこう言います

「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい。」と

この「あなたがしようとする事」とは

キリストを裏切りローマの役人に売り渡すことでした。

そしてユダは晩餐の席から退席しローマの役人密告するのでした。

翌日、イエスは十字架にかけられ処刑されます。

 裏切り者ユダの最後

わずか、銀貨30枚を手に入れるためキリストを裏切りローマの役人に売り渡したユダ

しかし、その後ユダは裏切ったことの後悔の念から自ら首をつって死んだと言われ

ています。

しかし、この最後の晩餐の絵には不思議な部分があります。

それは、裏切り者のユダが密告前に銀貨30枚を手にいていることです。

しかし、考えてみればキリストにはこのユダが手にしている銀貨が見えたのでしょう。

それは予言を意味します。

つまりダビンチはこの絵の題名通り「最後の晩餐」となったイエスの予言を描いたのではないでしょうか?

レオナルドダヴィンチの最後の晩餐 絵画鑑賞のポイント

ダ・ビンチ 最後の晩餐の謎 比較 ユダ ティントレットとルーベンス

ダ・ビンチ 最後の晩餐の謎 比較 ユダ ティントレットとルーベンス

遠近法の中心にあるキリストですが、近年の修復によってキリストの「こめかみ」に遠近法消失点を示す釘穴が発見されました。
伝説的構図では裏切り者のユダのみをテーブルの反対側に描いていますが、ダヴィンチはキリストを中心に使徒を左右3人2組ずつ配置し、画面にリズムを与え、聖書の最も劇的な瞬間「汝らのうち一人、我を売らん」とのキリストの言葉の衝撃が伝わってくる様子を描きました。

キリストの右側にはキリストのまな弟子ヨハネ地上における協会の代表者でテロそして裏切り者のユダが描かれています。手や顔の微妙な表情がそれぞれの心理を表現しています。

最後の晩餐を描いた頃のレオナルドダヴィンチ

最後の晩餐を描いた頃のレオナルドダヴィンチ

画像)
最後の晩餐を描いた頃のレオナルドダヴィンチ
https://www.cinematoday.jp/news/N0023152

レオナルド・ダ・ヴィンチはフィレンツェ郊外の小さな村ヴィンチに誕生しました。
14歳でフィレンツェに移住し、ヴェロッキオの工房に入門。

27歳で独立し、30歳でミラノに移住以降
17年間イタリアミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロに使えました。

最後の晩餐を描いたのはこの頃となります。

レオナルドはミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロに対して自らを軍事技術者・建築土木技師として推薦しています。

絵画に関しては最後に簡単に触れるにとどまりました。

事実、ミラノでの彼は絵画以外の仕事に携わることが多かったといわれています。

建築家としての城の改築、技術課として利水、
運河工事を手掛けています。

また演出家としては宮廷での祝祭を準備し、さらに自ら楽器を開発し奏でる一流の音楽家でもありました。

万能の人と言われ出ているレオナルドの活躍はこの時代に始まったと言えます。

スタイルいるモード失脚後は、ベネチア、フィレンツェ、ミラノを転々としつつ、絵画を描き、
一方では解剖学を中心とした自然科学研究に没頭。

1519年フランス国王フランソワ1世の招きで訪れたアンボワーズにて客死しています。

ルーベンス『最後の晩餐』裏切り者ユダの位置とダ・ビンチとの比較

ルーベンス『最後の晩餐』ユダはどれ

ルーベンス『最後の晩餐』ユダはどれ

ルーベンスといえば 夜警が有名ですが、ルーベンスはレオナルド・ダ・ビンチ
の代表作「最後の晩餐」を題材にしてルーベンスも全く違った視点で「最後の晩餐」を描きました。

ルーベンスの最後の晩餐詳しくはこちら

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ティントレットも最後の晩餐を描きました。
https://anthology.blog/art/tintorettos-last-supper-which-judas/

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