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- 節分に恵方巻はなぜ食べるのか?食べる意味は
- 節分で恵方巻を黙って食べる意味や理由
- 節分に食べる食べ物
節分の日に食べる恵方巻。季節行事の一環として何気なく食べている人も多いと思いますが、そもそも何のために恵方巻を食べるのでしょうか。また、黙って食べなければいけない理由も気になりますよね。
この記事では、節分に恵方巻を食べる理由について解説します。他にも節分に食べると縁起が良いとされる食べ物も紹介するので、ぜひ今年の節分を迎える際に取り入れてみてください。
節分に恵方巻き なぜ食べる
そもそも節分に恵方巻を食べるようになったのはなぜでしょうか。節分の由来と、恵方巻のルーツは以下の通りです。
<節分とは>
節分とは、季節の分かれ目のことを指します。本来は、四季のそれぞれの変わり目(立春、立夏、立秋、立冬)の前日全てを節分と呼んでいましたが、現在は毎年2月4日ごろの立春のみを節分と呼んでいます。
古くから日本では立春を新年の始まりとして、4つの節分の中でも特別に考えられていました。この1年の始まりである節分に、邪気を払い、一年間の無事を願うために生まれたのが、豆まきや恵方巻などの風習です。
<恵方巻のもともととの風習>
恵方巻の起源は諸説あります。中でも、江戸時代に大阪の商人が一年の縁起担ぎとして太巻き寿司を食べていた風習や、昭和初期に大阪で恵方を向いて巻寿司を丸かぶりすると幸運に恵まれるとされ、「幸運巻寿司」が売り出されたことなどが恵方巻のルーツといわれています。「恵方」とは、その年の福徳を司る歳神様がおられる方角です。陰陽道では、その年の恵方に向かって事を行うことは「何事も吉」とされ、縁起のよい方角とされています。
<セブンイレブンによって広まった恵方巻>
恵方巻が全国に広まったのは意外にも最近で、1989年に大手コンビニエンスストアのセブンイレブンが「恵方巻き」という名前で太巻き寿司を売り出し始めたことがきっかけといわれています。2000年代になると、他のコンビニやスーパーでも節分の時期に「恵方巻」を売り出すようになり、今では節分の日の定番として世間に広く知られる食べ物となりました。
恵方巻を黙って食べる意味や理由
節分に恵方巻き 黙って食べる意味
恵方巻を食べる際の注意点に、食べている最中は一言も喋らず、一本丸ごと食べ終わるまで黙って食べなければならないというルールがあります。これは、食べている最中に喋ってしまうと福が逃げてしまうと考えられているためです。恵方巻を食べる際は、年神様がいるとされる恵方を向いて、神様に心の中でお願いをしながら食べると願いが叶うとされています。喋る以外にも途中でよそ見をしてしまっても、ご利益を得られないといわれているので気をつけてましょう。
また、恵方巻は一本丸ごとを一気に食べるのがよいとされています。これは、黙って食べるのと同様、運を逃がさないようにするためです。太く長い恵方巻が食べづらい場合は、少し短く細めに巻いて作るなど、工夫をしてみると良いですよ。
節分に食べる食べ物
節分に食べる恵方巻や、その他に食べると縁起が良いとされている食べ物には、それぞれどんな意味が込められているのでしょうか。
<恵方巻>
恵方巻には、福を巻き込み、運を逃がさないという意味が込められています。恵方巻に巻く具材は、七福神にあやかった七種類の具材が好ましいとされており、一般的には、かんぴょう、しいたけ煮、卵焼き又は伊達巻、うなぎ、桜でんぶ、海老、きゅうりを巻きます。それぞれの食材には縁起の良い意味が込められており、例えばかんぴょうには「縁結び」、きゅうりには「九の利を得る」、海老には「腰が曲がるまで長生きできる」などの意味があります。
<鰯(いわし)>
鰯を焼いたときの発生する煙や臭いは、邪気を遠ざけるとされ、関西など西日本の一部地域では、節分に鰯を食べる風習があります。また、魔除のために柊の枝に鰯の頭を焼いたものを突き刺した飾りを玄関に飾る「柊鰯」も有名です。鰯はDHCやカルシウムを豊富に含む大変栄養価の高い魚です。寒い季節に食べることで病気を予防する効果もあるとされています。
<大豆>
豆まきにも使用される大豆は、「魔目(まめ)」とかけて、「魔を滅する」効果があるとされています。豆まきの後に、自分の歳の数だけ食べることで、一年の幸せを祈ります。豆にはエネルギーと霊力が備わっており、体内に取り込むことで病や災いを払う効果があると考えられているためです。実際に大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど豊富なたんぱく質を含んでおり、非常に栄養価の高い食材です。
<蕎麦>
節分の日に食べる蕎麦を「節分そば」といいます。蕎麦は、細くて長い蕎麦のように長生きできるようにという願いを込めて食べる縁起物の食べ物です。また、麺類の中でも切れやすい蕎麦は、新しい季節の変わり目に食べることで、1年の厄を断ち切るという意味が込められています。
<こんにゃく>
こんにゃくは、食物繊維を豊富に含んだ食べ物です。そのため、こんにゃくを食べることで、体内から悪いものを取り除いてくれる効果があります。昔の人はこんにゃくを「胃のほうき」や「腸の砂下ろし」とも呼び、大晦日や節分などに食べる風習がありました。
まとめ
この記事では、節分に欠かせない恵方巻の食べる理由を解説しました。恵方巻が私たちの生活に浸透したのは意外にも最近のことですが、縁起の良い意味がたくさん詰まった恵方巻を食べることで、身も心も元気に新しい年のスタートを切れることでしょう。いつもは恵方巻を食べない人や、意味を知らずなんとなく食べてしまっている人も、ぜひ今年は恵方巻を食べる意味を理解した上で食べてみると、素敵なご利益を受けられるかもしれません。