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マムシに噛まれたらどこに連絡?アオダイショウとマムシの見分け方|日本の危険生物

日本の毒蛇マムシ

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日本の毒蛇といえば思いつくのマムシです。

アオダイショウの幼体とマムシは、見た目が似ていて混同されやすいです。しかし、彼らの間にはいくつかの特徴的な違いがあり、それらを知っておくことで見分けることができます。こちらの記事では日本の毒蛇として知られているマムシに関する毒や咬まれた時の対処方法と連絡先。

そしてアオダイショウの幼体との見分け方について紹介します。

目次

マムシ:日本の最も一般的な毒ヘビ

マムシ(ニホンマムシ)

マムシ(ニホンマムシ)

マムシは、日本で最も認知度の高い毒ヘビであり、日本全国(沖縄を除く)の平地から山地の森林や藪などに生息しています。この夜行性の生物は、昼間は薄暗い場所に潜んでいることが多く、体長は45~60センチとされています。

マムシ(ニホンマムシ)
学名 Gloydius blomhoffii
分類 有鱗目クサリヘビ科、マムシ属
似た種類 シマヘビやアオダイショウの幼体
生息地 山間部の水田や小さな川周辺、田畑、湿った溝や河川の草むら
分布 北海道、本州、四国、九州(沖縄を除く日本全国)
体長 全長45~65cm
注意する時期 5月~10月、特に水田周辺
生活史 卵胎生、2~15匹の幼ヘビを産む、2、3年に1度の繁殖、寿命は飼育下で12年
食物 ネズミ、トカゲ、カエル等
特徴 太短い体形、三角形の頭、縦に長い瞳、ピット(熱感知器官)を持つ
咬まれた時の対処 傷口から毒を絞り出す、身体を激しく動かさず、医者の診断を受ける、マムシ抗毒素血清投与などの治療を受ける
注意点 ニホンマムシはじっとしていることが多く、踏んでしまうこともあるため、農作業などのときは長靴を履くなど足を守る必要がある

マムシの毒:出血毒とその影響

マムシの毒:出血毒

マムシの毒:出血毒

マムシが持つ毒は出血毒と呼ばれ、咬まれた場合、患部が腫れ上がり、激しい痛みを伴います。しかしながら、マムシが一度に人間に注入できる毒量は少なく、適切な応急処置と抗毒素血清治療を受ければ、生命に直接的な影響はほとんどありません。

ヘビ毒の種類:出血毒と神経毒

なお、ヘビ毒は出血毒と神経毒に大別されます。マムシなどの出血毒は、組織や細胞を破壊し、患部は腫れて激しい痛みを引き起こします。一方、神経毒は神経障害を引き起こし、話す能力を失ったり、平衡感覚を失ったりするなどの症状が現れます。出血毒に比べて神経毒の痛みは少ないものの、毒の回りは速いです。

マムシに咬まれた時の対処方法

ハイキングや農作業などで万が一マムシに噛まれてしまったら。

傷口から毒を絞り出す、身体を激しく動かさず、医者の診断を受けマムシ抗毒素血清投与などの治療を受ける必要があります。

まむしに噛まれた時の応急処置>>>いちき串木野市引用

 

引用)https://www.city.ichikikushikino.lg.jp/kenko1/mamushi_syochi.html

まむしに噛まれた時の応急処置

噛まれてしまった場合

  • 噛まれた箇所を心臓より低くし、毒の広がりを防ぐため、患部より少し心臓に近い部分を縛る。

(止血を目的とするのであまりきつくしめすぎないようにし、静脈が軽く浮き出る程度に)

  • 傷口を洗い、安静を保ちながら医療機関へ運ぶ。
  • 利尿作用を促すために水分を摂る。
  • 冷やさない。(冷やしても蛇の毒には効果はない)

噛まれた場合の症状

  • 局所症状:噛まれた直後から数分後に激しい痛みが現れ、大きく腫れる。
  • 全身症状:吐き気、嘔吐、頭痛、発熱、下痢、視力の低下、しびれ、運動障害、血圧低下、意識障害、腎不全、溶血等

マムシに噛まれたら119番すぐに病院へ

マムシに噛まれたらすぐに病院へ

以下のYahooニースの記事のもあるようにいち早く医療機関を受診する必要があります。以前は走ると全身に毒が回るとのことでしたがそのようなことは無いようです。

しかし、野山でマムシに噛まれた場合、走って病院に行くというのは現実的ではありません。万が一マムシに噛まれたら市町村で連絡先が異なっているようですが、東京都の例から緊急時は119番に電話して判断を仰ぐのが良さそうです。

 毒蛇のマムシにかまれたら、走ってでもいち早く医療機関を受診する方が軽症で済むことが、救命救急医らのグループによる全国調査で分かった。従来は「走ると毒が全身に回るので安静第一」とされてきたが、グループは「認識を改めてほしい」としている。

引用)https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20150712-OYTEW50696/

東京都)東京版緊急受診ガイド

マムシによる咬傷事故:その頻度とタイミング

マムシが本当に恐ろしいのはその身近さにあります。推定では、マムシによる咬傷事故は年間約3,000件に上るとされています。特に事故が多いのは7月前後で、これは妊娠中の雌マムシが日光浴に出てくるためです。また、人間もこの時期に山へ遊びに行ったり田植えをしたりすることが多く、マムシがいそうな場所に自ら近づくため、一層の注意が必要となります。

注意報:マムシとツチノコ誤認の危険

また、ツチノコも攻撃時に飛ぶとの噂があるため、被害者はマムシをツチノコと誤認する可能性があります。これはマムシの行動パターンとツチノコの噂が一致するためと考えられます。このようにマムシをツチノコと誤認し、マムシに咬まれるというケースも存在します。この事故に遭ったある男性は、草むらを木の枝でかき分けながら歩いていた際に、突如マムシが飛びかかってきて腕を咬まれたと述べています。事実、マムシは攻撃の際にジャンプすることがあるのです。

アオダイショウとマムシの見分け方違い

日本でよく見かける蛇アオダイショウ

日本でよく見かける蛇アオダイショウ

日本でよく見かけるアオダイショウ(幼体)とマムシは、見た目が似ていて混同されやすいです。しかし、彼らの間にはいくつかの特徴的な違いがあり、それらを知っておくことで見分けることができます。

  1. 色と模様:アオダイショウの幼体は、黒と白の明瞭な斑点模様があります。一方、マムシは色彩がより多様で、全体的には茶色や黄褐色の地に暗色のひし形模様が特徴的です。
  2. :マムシの瞳孔は縦に長い楕円形で、まるで猫のような形状です。これに対して、アオダイショウは円形の瞳孔を持ちます。
  3. 頭部の形状:マムシの頭は大きく、三角形に近い形状をしています。これに対して、アオダイショウは頭部が細長く、全体的にスリムな体型です。
  4. 体の形状:マムシは全長に対して胴が太く、体形は太短いです。一方、アオダイショウはスリムで長い体型をしています。
  5. 行動:マムシは人が近づいても逃げずにじっとしていることが多いです。対して、アオダイショウは比較的活動的で、人が近づくと逃げる傾向があります。

アオダイショウとマムシは見た目が似ているため、遭遇した場合にはこれらの違いを覚えておくと役立つでしょう。

アオダイショウ マムシ

アオダイショウの幼体【子供】

アオダイショウの幼体【子供】

マムシ(ニホンマムシ)

マムシ(ニホンマムシ)

色と模様 黒と白の明瞭な斑点模様 多様な色彩、茶色や黄褐色の地に暗色のひし形模様
目の形状 円形の瞳孔 縦に長い楕円形の瞳孔(猫の目状)
頭部の形状 細長い頭部 三角形に近い大きな頭部
体の形状 スリムで長い体型 全長に対して胴が太く、体形は太短い
行動 比較的活動的で、人が近づくと逃げる 人が近づいても逃げずにじっとしていることが多い
毒性 無毒 有毒

以上のような特徴を観察することで、アオダイショウの幼体とマムシを見分けることが可能です。ただし、無理に近づいたり、触ろうとしたりしないでください。特にマムシは毒蛇であり、驚かせると噛みつく可能性があります。遭遇した場合は、適切な距離を保つか、専門家に連絡することをおすすめします。

 

 

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